Way-vy(ウェイビー)は、人がそばを通るとうねうねとした波のような動きのある空間を演出するインスタレーションです。
通路の脇などにモジュールを複数個並べて配置すると、通る人に反応して発光し開閉します。 単純な動きかつ無機質な外観にも関らず、まるで生き物のように錯覚する不思議な存在です。

Way-vyは3種類の振る舞いをします。
wave mode :
人がそばを通るのを感知すると、青色に発光しながら90度開閉します。モジュールを並列させると波のように見えます。
bloom mode :
人が立ち止まり至近距離に近付くと、ピンク色に発光しながら、ゆっくりと120度開閉します。
sleep mode :
黄色の光を点灯しながら待機します。呼吸しているかの様に30度の開閉運動を繰り返します。
モジュールはアクリルでできた骨格に、伸縮性と弾性に優れたライクラ生地を被せています。
量産性を考慮して、レーザーカッターでアクリル板を切り出し、パーツを組み立てれば作成できるように設計しました。
内部にはマイコン、超音波センサ、サーボモータ、フルカラーLED、単三乾電池を搭載しています。
一方、狭く障害物が多い環境下で、モジュールを複数個並べると、各個体が発する超音波センサが干渉し合い、誤作動するエラーがありました。別なセンサを試すことが必要とされそうですが、このように人だけでなく個体間でもインタラクションし合う振る舞いもあれば、更に面白いのではないでしょうか。